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住宅ローンの平均返済年数

執筆者

住宅購入診断士
住宅FPエキスパート
2級FP技能士

お客様の為に何ができるか『全集中』!!
ゼネラルマネージャー
松井 新吾 が執筆しました。

人生の夢や目標の一つであるマイホームの購入。
人生の夢や目標というだけあって人生で一番高い買い物という現実もあります。
この人生で一番高い買い物をするにあたり現金一括購入をされる方々はほんの一部であり、
多くの方々がご利用するとされるのが住宅ローン。
この住宅ローンを検討する時に考えなければならない要素はたくさんあります。

例えば、、、

  • 旦那様or奥様だけでローンを組むのか?
  • ペアローンにするのか?
  • 金利はどうするのか?
    固定or変動?
  • 金融機関はどこにするのか?
  • 返済期間は何年にするのか?
  • 頭金は入れるのか入れないのか?
  • 団体信用生命はどのくらいの内容にするのか?
    一般団信?がん団信?三大疾病団信?

などなど、かなりの要素が挙げられます。

住宅ローンの種類だけでもじつに4000種類以上とも言われているので、どのようにすればいいかなかなか一言で答えは出せません。
なぜならば住宅ローンは借りる人の家族構成・収入・支出・夢プランなどライフプランによって、何が適切なプランかはわからないからです。

ただ住宅ローンはあくまで借金であることは間違いないです。
借金というと金利・利息は付き物。
金利・利息は期間によって同じ金額を借りても大きく変わってきます。

例えば以下の3つの例で比較してみましょう。

設定①

借入金額   5000万円
金利     1.0%
期間     35年
返済方式   元利均等方式
ボーナス返済なし

月々の返済額 141,142円
総返済額   59,279,814円
利息合計   9,279,814円
利息割合   15.654%

設定②

借入金額   5000万円
金利     1.0%
期間     25年
返済方式   元利均等方式
ボーナス返済なし

月々の返済額 188,436円
総返済額   56,530,702円
利息合計   6,530,702円
利息割合   11.552%

設定③

借入金額   5000万円
金利     1.0%
期間     40年
返済方式   元利均等方式
ボーナス返済なし

月々の返済額 126,428円
総返済額   60,685,170円
利息合計   10,685,170円
利息割合   17.607%

上記の結果をみて皆様いかがお感じになりましたでしょうか?

よくある住宅ローンの返済期間35年を中心に3つのプランを見てみますと、同じ金利・利息だったとしても、月々の返済額・総返済額・利息合計額・利息割合が大きく変わってきます。
短く住宅ローン期間を設定すると月々の返済額は高くなりますが、総返済額・利息合計・利息割合は低くなります。
逆に長く住宅ローン期間を設定すると月々の返済額は低くなりますが、総返済額・利息合計・利息割合は高くなります。

住宅ローンは借りる人の考え方が影響します。
毎月の返済額を少なくしたい人は期間を長くし、利息をたくさん払いたくない人は期間を短くすると言った感じです。
毎月の返済額は少なくしたいが利息もたくさん払いたくないと言った両方を手に入れることは困難と言えます。

ただ、それが全くできないわけではないです。
私は住宅ローンを長く組んでも良いと思っています。
もちろん無計画という事ではなく、終わらせたい時期を見据えて計画的に戦略をたてるということです。

どういうことかと言いますと、上記設定③の40年でローンを組みますが設定①の35年で組んだつもりになります(←気持ちの問題です)。
設定③の返済額―設定①の返済額=14,714円の金額が浮きますのでそれを資産運用に入れ住宅ローンを返済しているのと並行して資産運用をしていきます。
そして資産運用で長期運用を実施し、お金が育ったところで繰り上げ返済を行って返済期間を短縮させたり、それこそ一括返済で住宅ローンを終わらせるという想定も資産運用が注目されている現代ならとても有効な考え方だと思います。
※資産運用は元本や将来の実績が保証されているものではなく、あくまで自己責任で行います。

では住宅ローンの平均返済変数はどのようになっているかと言いますと、これはやはり35年です。
最長35年という商品が多いですが中には最長50年という商品もあります。
ただ、あくまで平均年数なのでその人に合った返済年数は全く別の話になります。

また、住宅ローンの申し込み年齢は20歳から75歳で、完済時年齢を80歳未満にしている金融機関は多いです。

一般的に定年退職時かその前に完済したいと思われる方も多く、定年退職65歳から35年を逆算して30歳で家を買わなければと焦って購入して失敗してしまうというケースもあります。
上記にも記載しましたが計画性をもっていれば、40歳で35年ローン、75歳完済プランでもいいと思います。
そこに計画性がありライフプラン上も問題なければ心配することは無いです。
40歳で65歳(定年退職)までに完済しなければと思い、25年ローンを組んだ場合、毎月の返済額に追われる人生となってしまいます。
それでは何のために夢のマイホームを手にしたのかわかりません。

≪まとめ≫
住宅ローンを考えるときに色々決めることは多いですが、友人・知人と同じで良いかと思いがちですがそれは危険です。
平均返済年数35年とありましたが、ひとそれぞれ家族構成・収入・支出・夢プランが違うのでしっかりライフプランを立てて、そこから返済期間を計画立てて行くことが一番近道だと思います。
会社の定年退職の年齢が何歳なのかも重要な要素になってくるので、ご自身の会社を知るいい機会にもなりますから是非一度調べてみてはいかがですか?
住宅ローンはとても奥が深いので是非おうちの買い方相談室つくば店にお気軽にご相談下さい。

茨城県・千葉県のエリアで住宅購入、リノベーション、住宅ローンの見直し…等を検討されている方ならどなたでも無料でご相談頂けます。【オンライン相談・出張相談対応】

ゼネラルマネージャー 松井 新吾

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