ファイナンシャル
プランナー(FP)コラム住宅における「梅雨に向けての対策」
執筆者
宅地建物取引士
住宅購入診断士
2級FP技能士
なんでもご相談あれのスーパーマン
エグゼクティブライフエージェント 福士 和希

2025年春もあっという間に過ぎていき、もうすぐ嫌な「梅雨」時期に。
私自身の家もこの「梅雨時期」になると、「湿気」に悩まされます。
住宅の中でもカビに悩まされることも皆様もあると思います。
今回は、そんな梅雨対策として住宅に何ができるかを考えていきたいと思います。
カビが生える条件
まずは、なぜカビが生えるのか。その条件をみてみましょう。
「カビが生える条件 3項目」
- 湿度60%以上で繁殖、80%以上で活発に繁殖
- 温度は20~30℃が一番危ない、0℃でも繁殖する
- カビの栄養源は、ホコリ・食べカス・人のアカ
と言われています!
日本は、このカビが好む条件が揃っている地域のため、家自体もこの条件が揃いやすいのが現状です。
では、これを踏まえた上でどのような対策が立てられるのかを考えてみましょう。
新築時における湿気対策
①窓の配置を工夫する。
風通しを良くする窓の配置は、部屋の2面に、できれば対面で設置することです。
こうすることで、風が風上から家や部屋の中を通って風下へと、風の通り道を作ることができ、室内に効率的に風を流すことができます。
もう一つのポイントは、南北に風の流れを作ること。
南側を大きく、多く窓を配置しがちですが、実は北側も少し大きめの窓を配置すると風の通りがよくなります。
あたたかい空気は上に移動するため、入口を低く出口を高くすると、風が吹かない日でも温度差によって空気が通るようになります。これを「創風」といい、創風をうまく行うには、1階から2階、もしくは同じ階でも床付近から天井付近のように、窓の高さをずらし「縦の空気の通り道」を確保することが重要です。
梅雨時期でも晴れた日は収納の扉もあけて、換気が中々できない場所にも風を送ることも大切です。カビやダニは湿気だけで発生するわけではありません。ホコリなどのカビの餌となるものもあり、空気の動かない環境もカビの発生原因になります。風を家の隅々まで送ることで家の中の空気が動き(ホコリも動きます!)、結果的に湿気対策=カビ・ダニ対策になるのです。
②調湿作用がある素材を使用する。
漆喰や珪藻土は湿度の高いときには吸湿、乾燥時には放出する調湿作用があります。また内装に無垢材を使用すれば、周囲の温度や湿度に合わせて空気中の水分を吸ったり吐いたりしてくれます。最近は、湿気対策としてエコカラットを内装材に使用することも多いです。珪藻土の6倍、調湿クロスの25倍以上の調湿作用があり、結露やカビ・ダニの繁殖を防ぎます。室内干しの家庭の強い味方にもなるでしょう。
③高気密・高断熱・換気システムを考える。
高気密の新築住宅は、ほぼ隙間がない家なので、室内の空気が勝手に入れ替わることはありません。そのため温度と湿度を適切に管理でき、エアコンの空気が外に逃げ出すこともないのです。2003年に建築基準法が改正され、24時間の換気システムが義務付けられました。室内の空気を隅々まで入れ替えるには、隙間のない高気密と換気システムが欠かせません。
結露や建物の老朽化の原因となる湿気を、高気密と換気システムにより効率的に排出し、カビやダニの発生リスクを軽減します。また結露の原因は、寒暖差です。断熱材が不十分、断熱性能の低い窓ガラスやサッシを使用すると、寒暖差によって壁内外や窓に結露しやすくなります。結露やカビ、湿気を防ぐには、家の高断熱化が欠かせません。断熱性の高い窓ガラスやサッシを採用したり、十分に壁の中に断熱材を施工したりすることによって、温度差がなくなり結露を防止できます。
④クローゼットや収納部分も換気する。
クローゼットや収納部分は空気がこもりやすく、窓や換気扇もないので、湿気が溜まりやすい場所です。調湿機能のあるクロスや仕上げ材をクローゼットの内部に施工を検討、換気装置を取り付け、空気の逃げ道を確保することをお勧めします。
新築時における住宅に対して、何を求めるかの中に、私はこの「湿気対策」ということも今になれば、もっと考えておけば良かったと思うばかりです。
これから、雨で洗濯物も外に干せないとなると、「部屋干し」ということにもなります。
そうなると、また家の中に湿気が溜まります。
悪循環に。
せっかくの住宅がカビに悩まされる。
収納にしまってあった思い出の品が、好きな服が、😢
こんなことにならないように、住宅の中身も考えていかないといけないですね。
これから住宅検討される方は、今一度この点も視野に入れてみては如何でしょうか?
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